プラスチックや金属の精密加工において、ミクロン単位の精度が求められる現代の製造現場。設計者や技術者が描く「理想のカタチ」を確実に「現実」へと昇華させるには、最新の設備と熟練の技術、そして長年培われたノウハウが不可欠です。株式会社マルシン彫刻は、昭和36年の創業以来64年にわたり、NC樹脂加工、NC彫刻、一般彫刻、シルク印刷といった多彩な加工技術を磨き続け、お客様の「まだ見ぬ理想」を確かな製品として具現化してまいりました。
高精度NC樹脂加工が実現する複雑形状への対応力
NC樹脂加工の核心は、コンピュータ制御による高精度な切削加工にあります。当社では最新鋭の多軸NC工作機を駆使し、アクリル（PMMA）、ポリカーボネート（PC）、ベーク材など、多様な樹脂素材の特性を最大限に活かした加工を実現しています。機械部品から精密治具、試作品まで幅広いニーズにお応えします。
品質管理においても妥協はありません。製造過程の各段階で厳格な検査を実施し、寸法精度や表面仕上げの品質を徹底的に管理。お客様の設計意図を正確に把握し、図面から読み取れる要求事項はもちろん、用途や使用環境を考慮した最適な加工方法をご提案いたします。短納期・小ロット対応にも柔軟に対応し、試作段階から量産まで一貫してサポートいたします。
NC彫刻と一般彫刻が生み出す精巧な表現力
NC彫刻技術は、細部まで完璧な仕上がりを追求する当社の真骨頂です。高精度な機械制御と熟練技術者の経験が融合することで、微細な文字やロゴ、複雑なデザインパターンを樹脂や金属に正確に刻み込みます。銘板、操作パネル、計器の文字盤など、視認性と耐久性が求められる製品において、その技術力は遺憾なく発揮されます。
一般彫刻においても、長年の経験で培われた職人技が光ります。樹脂素材だけでなく、アルミニウムやステンレスなどの金属彫刻も手がけており、材質ごとの特性を理解した上で最適な加工条件を選定。美観性と耐久性を兼ね備えた製品を提供しています。
シルク印刷とNC加工の融合が可能にする高付加価値製品
当社の大きな強みの一つが、シルク印刷とNC加工を組み合わせた一貫生産体制です。先に印刷を施したプラスチック板を多軸NC工作機で精密加工する際、印刷位置と加工位置の高精度な位置合わせが不可欠となります。この工程には、印刷から加工セット、位置確認に至るまでの独自のノウハウが求められ、当社は長年の実績によりこの技術を確立しています。
シルク印刷自体においても、高品質なインクと精密な印刷技術により、鮮明で耐久性に優れた印刷を実現。色ムラや欠陥を防ぐための定期的な品質チェックを実施し、製品のブランドイメージを守ります。印刷と加工を一社で完結できることで、納期短縮とコスト削減を実現し、お客様の製品開発スピードに貢献します。
提案力と技術力で「出来る?」を「出来た!」に変える
64年の歴史の中で蓄積された知見は、単なる加工技術にとどまりません。お客様の「こんなことできる?」という問いかけに対し、素材の選定から加工方法、コストと納期のバランスまで、トータルで最適な解決策をご提案します。複雑な工程や特殊な加工が必要な場合でも、お客様のメリットとなる情報を積極的に提供し、製品開発の常識を塗り替えるパートナーシップを築いています。
「お客様に喜んでいただく」──この理念のもと、当社は「人財」と「創意工夫」を大切にしています。イメージ通りに仕上げる高い技術力、短納期・小ロットでの全国対応、そして何より、お客様の課題に真心を込めて向き合う姿勢。これらすべてが、設計者・技術者の「理想」を「カタチ」にする原動力となっているのです。
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